隣の家の桐生くん。

道から出てくるなり私が立っていたので驚いた顔をしながらも、一瞬で話を聞かれていたことを悟ったようだ。





「……ウザい、ほんとに」





それは多分私に言ったんだろう。その目は赤くなっていて涙がもうすぐ垂れてしまいそうだった。





しかしその言葉を発したことで桐生くんにもそこに誰かがいるとバレてしまった。





その事に気づく前に同じ場所から桐生くんが飛び出してきて、パチリと目が合う。





「あ……あ……」





何て言えばいいのか必死に考えながら、私は咄嗟にゴミ袋を持ち上げた。