いつものように素っ気ない態度をとる。すると名前の順から隣の席になった桐生くんは苦笑した。





「相変わらずだな双葉も。昔はもっと笑ってたじゃん」





ピクッと眉が動いた。目線だけで桐生くんを見る。





胸元が開いたワイシャツ。少しくせっ毛で跳ねているきれいな艶のある髪。





それにその整った顔立ちが笑う時の破壊力と言ったら、とんでもない。





「……あんたは、部活いかないの?」





「あぁ、バスケ部今日は休みなんだよ。だから一緒に帰ろうと思って」