「何回も起こしてんのに起きないのが悪い」
「声ちっさいんだよ!馬鹿!」
ベッドから降りて
髪の毛をとかす
「あのな~わざわざ迎えに来てやってんだよ」
『そうよ〜弘輝君に感謝しなさい』
こーちゃんの横にいつの間にか立っていた
お母さんの姿があった
「近いくせに!!」
そう
私とこーちゃんの家はお隣さん。
『いいから用意しなさい!!!』
と怒った横で少し笑ってこっちを見てるのが
私の幼馴染み。高橋 弘輝 (たかはし こうき)
お母さん同士仲が良く、生まれる前から一緒だ。
「先いくぞ〜 早くしろ〜」
「ちょっと待ってってばぁあ!」
靴を履きながら急ぐ私の名前は
宮本 奈津(みやもと なつ)
高校一年生です。