それから数週間後。


 私は珍しく学校で吐いてしまった。


 しかも場所は屋上。


 大丈夫だと思ったんだけどな…。


 片付けようと思って立ったその瞬間にドアが開いた。





「だ、誰…?」

「佑香か?」





 屋上に来たのは龍斗だった。


 いくら花吐き病の事を知ってるからって、好きな人に見られたくはなかったなー。





「だ、大丈夫か?」

「近寄らないで!」

「っ?!」

「私は大丈夫だから」

「そ、そうか…」





 そう言い残すと龍斗は帰ってしまった。


 ちょっと言い過ぎたかな。


 反省しないと。