佑香が退院した次の日、私は木崎くんの所へ行った。


 あんまりイケイケ系男子とは話さないから緊張するけど佑香のためにと思ったら自然と頑張れた。




「木崎くん」

「ん?」

「ちょっといいかな?」




 周りにいた男子から茶化されながらも人気のない場所へ行った。


 変な噂流れないといいな。




「で、なに?」

「単刀直入に言うね。佑香の事、何か知ってることはない?」

「は?」

「例えば、お見舞いに行ったときにたまたま聞こえた事とか」

「っ?!」




 ビンゴ!


 やっぱり知ってるみたいだね。




「で、何を知ってるの?」