この館の存在を知ったのは、一昨日。母様におしえてもらった。 記憶があるのは重要な事だけ。それを除き、記憶が無いだけなのだが。 キキキィィ・・・ 時を感じる軋みのある音。扉は、その音と共に開いていった。 「ダレダ…ァ」