ここで記憶は途切れた。笛が震う音と共に現れた殿方。 「月乃。あの場所へ行け。あの場所へ…」 そういって消えた。足元に赤い印のついた地図が転がっていた。 「捺之間…」 なつのま。そこに行けば何かあるのか…? 私はその部屋を探した。