初めて好きになったのは前の席の男の子。

アニメのキャラクター以外にこんなにも興味を持つ人ができるなんて思わなかった…

「あんたが恋?笑ってもいいかな?」
「笑わないでよ!美咲だって、恋するのはいいことだって…」
「そういえば。言ったかもしれないね。」
毒舌少女の葛西美咲は私の唯一の友達。
ーーー彼女は彼氏持ちなんだけど…

置いてきぼりはいやなのさ。美咲と恋ばなもしたいし。

「で、誰なのよ?」
私の机の反対側に座りニヤニヤしている。
「言わなきゃ…ダメ…?」
少し照れる。少しどころじゃないけど。
「うん。言わなきゃ始まらないよ?(笑)」
絶対楽しんでるよね…もう。
「えっと…ま…前の席の男の子…な…んだけ…ど…」
美咲は顔を真っ青にする。
今は誰もいない前の席を指差して。

「あんな…遊び人が…いいの?」

そう、前の席の男の子は超遊び人の小田切春君。そして私が好きなのも小田切君なんだよ…ね…(((^^;)