「せーんぱい!」



「ハイ。なんでショウカ?芽依子サン?」



「この眼鏡は伊達ですか?」



「……伊達…だったハズ…デス」



「へぇ…」



衝撃の告白から早1ヶ月。



神様の罰から一刻も早く逃れたいが一心で今日も真面目に執務に励む俺の机の上では、素敵な生足を組み、身を乗り出しながら掛けていた眼鏡を奪い取る彼女。



モテたいが故に買った気持ち度の入った眼鏡は、伊達だった筈なのに今じゃすっかり必需品。



俺の視力は彼女と付き合い始めて0.3は度が下がった筈だ。



ここまでいくと真面目に執務に励むのもどうかと思う。



が、何かをしていなければ、俺はこのウサギの皮を被った猛獣…いや、チュパカブラに全身の血どこか魂まで抜かれてしまうこと間違いない。



俺にとって、それぐらい彼女は恐ろしいのだ。