「えっと…」



突然の葉月の出現に、俺はもちろんのこと、瀬戸内トリオも目が点。



ハラチラ王子こと皇輝は、クックッ…と堪えきれないといった風に腹を抱える始末。



「はづ…き?」



しかしキョトンとする俺の机の前を通り過ぎ、うちわ片手にソファーに腰掛ける皇輝の手を取りはニッコリと満面の笑みをうかべた葉月は、



「私達、お付き合いすることになりましたぁー!!」



未だ笑い続ける皇輝にギュッと抱きついて。



「「「………おぉぉー!!」」」



ワンテンポ遅れでスタンディングオベーションを送る瀬戸内トリオ横目に、俺は……固まってしまった。