「芽依子サン。えっ、と……当たって…マス」



「当ててます」



ナニが、とは言わないが、うっかり感じてしまった感情は後からジワジワ来るもので、おそらく、今の俺の顔は真っ赤であろう。



決して彼女の胸が頬にガッツリ当たっているからではない…いや、7割はそのせいだと信じたい。



なんてったって俺は葉月が好きなのだから。



「先輩?」



「ナンデショウカ?」



「おっぱい、気持ちいいですか?」



「最高…デスネ」



「直接触ってみます?あたし、先輩にならいいですよ」



「いえ…今日は…エンリョ、しておきます…」



「それは残念」



この胸のドキドキは、女の子の胸が直接触れるかも…まさかの脱チェリー!!という状況に、期待と興奮で胸が高鳴っているのだと、絶対そうなのだと信じたい。



なんてったって、俺は葉月が好きなのだから。