彼女にいいとこ見せたい…プラス、モテたいが故に立候補した生徒会長。



でも現実は辛いもので…。



モテるどころか放課後は執務という名の雑用に追われる毎日。



しかも世代交代したばかりということもあり、会長の俺はやたらとやることが多い。



……遊びにも行けやしねぇ。



オマケに意中の彼女は、振り向くどころか同じ生徒会の書記クン…ハラチラ王子こと村上 皇輝(ムラカミ コウキ)に一目惚れ。



俺の気持ちを知ってか知らずか…まぁ、後者であることは間違いないであろうが、ソファーに寝そべりカッターシャツの裾から腹をチラつらせる皇輝目の前にキャーキャー騒ぎながら生徒会室に居座る始末。



正直に言おう。



辛い。辛すぎる。



仕事も辛いが、それ以上に目の前の光景が精神的によろしくなさすぎる。



書類なんて進みゃしねぇ…。



まったく、そんな邪な気持ちで立候補した俺が見事生徒会長に当選とは…我が校の行く末がかなり心配になる。


が、今は他人の心配なんてしてる時じゃないようで。