73億分の1の純粋な感情

「はぁー…」



「大きなため息ぃー。幸せ、逃げちゃいますよ?」



「俺は今どん底にいますから。お気遣いなく」



肩を落とす俺の顔を覗き込み、ピッと人差し指を立てる彼女。



「どん底…じゃあ後は這い上がるだけですね。底が無いならこれ以上落ちることはありませんよ」



「ソーデス…ネ」



ニッコリと微笑む彼女に、俺は相変わらず適当に返事をする。