73億分の1の純粋な感情

「せーんぱい?」



「ハイ。なんでショウカ?芽依子サン?」



「まだおねーちゃんのこと、好きですか?」



「好きですよ」



これが葉月ならどんなに嬉しいのだろう。



「あたし、先輩のこと、好きですよ?」



「アリガトウゴザイマース」



これが葉月ならどんなに幸せなんだろう。



でも俺は、告白さえ出来ないヘタレ君。



告白しようと何度決意したことか。



結局出来ず、でも気持ちを察して欲しくて何度デートに誘ったことか。



バレンタインにチョコをあげたことか。



それでも俺の気持ちに気付くことなく、皇輝に恋に落ちた葉月。



小学校の時から一緒なんだから、俺のハラチラだって見てるはずだろうに…むしろ見慣れてるはずだろうに…



俺には何が足りなかったのだろう。



「せーんぱい?」



そしてこの子は俺の何が良かったのだろう。