高校の入学式の後

トイレに行くと言って
愛莉と眞奈美と別れた。

迷っているうちに後者裏まで来てしまった。

「――ぇよ!バコンッ」


いかにもいたそうな音が耳に入った。

覗いてみると……

「緑……2年生!?」


うちの学校は色で学年が分かれている。
今年は……赤が1年生で緑が2年生、青が3年生だ。


2年生の男子が1年生の男子に殴りかかっていた。

よく見てみると……
2年生が1 2 3 4 ……4人!?それに対して1年生は1人。

そんなんじゃ相手にならないじゃん!


「先生!上級生が下級生に暴力を振るってます!」


思わずそう叫んでしまった。


「おい!やべーって!逃げるぞ!」

「チッ覚えとけよ!」


と逃げていく2年生たち、

「あ、、だ、大丈夫ですか……?」


そう聞くと……

「助けてくれたんだ♪名前は?」


と聞き返された。

「あ、高松 菜摘です……」

「俺は瀧本 大翔!ありがと♪覚えておくねニコッ」

そのまま去ってしまった。



瀧本 大翔。

こんな人に恋をするなんてこの時は考えてもいなかった。