ムスッとしながら芹香蒼斗と手を繋いでいる芹香を引き寄せる。



「……雪ぃ……」



ほら、凄く凄〜く不安がってますけど!



折角、蒼斗と芹香が両想いになって、聖君と私が両想いになったっていうのに!



こんなんじゃ、不安になるじゃんかよぉ!



ーーーだけど。芹香も私も蒼斗と聖君に溺れちゃってるから。



嫌いになれないんだ。



信じるって決めたじゃん。だから、幼かったあの頃みたいに、失敗は繰り返さないよ!



……芹香も同じ事思ってるみたい。口に出ちゃってるもん。