その言葉に少しドキッとした。何でだ?それはまだ分からない。だけど…… ……前を向こう、って。そう思えた。 そぅ思わせてくれた芹香に感謝の気持ちと、別の気持ち。 その別の気持ちは何なのか分からないけど、これだけは言える。 『ありがとう』 ……口には出さないけどな。 俺の心の中にあった恋心の花が枯れて、新たな芽が姿を現した。