学校へ行く間、私はずっと蒼斗の事を考えていた。



そんな私を、聖君が複雑そうに眺めているのなんて知らなかったんだ。



ガタッ



「……聖君?」



席についてもずっと考え事をしていた私の元に聖君が来た。



とても真剣な顔で、瞳で。何かあったら、僕に相談してね。って笑って言った。



「……うんっ」



それに対して私は、作り笑いを返す事しか出来なかった。