「な、なんで?」 「なんでって…俺ら、ただの幼なじみだろ。」 幼なじみ。と、未だに思ってくれていたのは嬉しかった。 ''ただの''って言葉がつかなかったら。 あたしのこと、そんなふうに思ってたんだ。 「そ、そっか。そうだよね。うちら、ただの幼なじみだもんね!」 泣きそうなのを堪えて、笑顔をつくる。