翔太と別れてしばらくすると、お姉様や女の子たちの数が減ってきていることに気付いた。



完全にいなくなるまで待とうと、ベンチに腰を下ろすと、晴がやって来た。


 
「ごめんごめん。来てたんだ。」



「うん、ずい分前にね(笑)」



「気付いてたなら助けてよ(笑)」



「だって、怖いし。」



二人で笑い合って、ベンチから立ち上がって歩き出した。