「今日、一緒に帰れる?」 身長の関係か、上目遣いで聞いてくるもんだから、破壊力なんて相当だろう。 それなのに、一切の動揺を見せない憐は、本当にえりちゃんのことが好きなんだろうか…。 「大丈夫だよ。」 いや、間違いなく好きだろう。 他の女の子を扱う時とは違う、その甘い声色に心臓は音を立てるのをやめない。 「ありがとう。」 少し頬を赤らめて言うえりちゃんは、女のあたしでも可愛いと感じる。