お客さんが遠のいてしまうんじゃないか?と思ったそこのアナタ。それはとんでもない間違いですよ。
いえ、私も最初はそう思っていたんですけどね?
思っていたよりもずーーーーっと世間はイケメンに弱いんです。


ほら。現に、

「 あ、あの‥‥! ま、また来ます!‥‥ 絶対 」


少し気まづそうにしていた女性は、頬を赤らめながらケーキの箱を大事そうに抱きしめ足早に店内を後にした。



「 あーーーーー。 うっぜ 」


けど、女性の精一杯のアピールも無愛想な店員には届くはずもなく、甘ーい洋菓子店には似合わなほどの深いため息が店内を包み込む。