相変わらず、綺麗な花がたくさんあったよ。いつか俺にも綺麗なブーケ作ってほしいな…。」
いつもなら、笑顔で話し返してくれる舞梨奈。
今の眠ったままの舞梨奈を見ると、なんだか胸が締め付けられるように悲しくなる。
「舞梨奈。辛い思いばかりさせてごめんな。舞梨奈のこと守りきれなかった上に何にもしてあげられなくて…。ほんとにごめん…。」
舞梨奈の前では涙は流さないと決めてるんだ。
今にも溢れ出しそうな涙を必死にこらえる。
「俺が熱を出した時は、舞梨奈が一生懸命看病してくれた。だから次は、俺の番。俺が舞梨奈を支える番だ…。
お願い、目を覚ましてくれよ舞梨奈…。」
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私の隣で話してるのは誰だろう…。
それに、右手の感覚もなんだか暖かい。
よく聞いてみると聞き覚えのある声。
