「あぁ。」
「でも、まだ人工呼吸器はしばらく外せそうにないな。」
上重先生が言うと、続いて藤沢先生が言った。
私は心停止になった上に呼吸も停止したため、まだ油断できない状態だった。
少しでも処置が遅れていたら、もう手遅れだったかもしれない。
本当に危険な状態だった。
それから2日が経った。
人工呼吸器をまだ付けている私の意識は一向に戻らない。
今日から、お兄ちゃんと涼也だけが少しの時間だけ面会を許された。
__涼也side__
俺は舞梨奈の面会をしに、ICUを訪れた。
個室に入るとモニターの音がピッピッと鳴っている。
舞梨奈の顔が見え、イスに座った。
「舞梨奈。面会に来たよ。」
俺はそう言って、舞梨奈の右手を両手で握り、舞梨奈にゆっくり話しかける。
「今日、久しぶりに《ビューティフル ガーデン》へ行ったんだ。
