すると、お兄ちゃんの背中に赤いレーザーのようなものが当たっているのを涼也は見つけた。
「みんなふせろ!」
涼也が叫び、みんなをとっさにかばった。
そして、1つの矢が地面に落ちた。
「みんな大丈夫?」
涼也が体を起こしながら言った。
「うん。」
穂花が答える。
「何があったんだよ?」
恵太が聞く。
「突然、夢希斗くんの背中に赤いレーザーのようなものが見えたんだ。」
涼也が説明した。
「それってあれじゃないかな?」
お兄ちゃんは地面に落ちた矢を指差した。
「どうして矢が…。」
花恋が驚く。
「なんで、こんなうっ…。」
涼也は痛がった。
「涼也!」
お兄ちゃんが言い、その視線の先には紫に腫れた涼也の左手首。
「もしかして、今のでやってしまったんじゃ?」
恵太が聞く。
「あぁ、そうみたい。」
涼也が答える。
「大丈夫なの?」
穂花が心配そうに聞く。
「痛いけど、大したことないよ。大丈夫。」
涼也はそう言い、その後病院で処置してもらった。
