「恵太?」
穂花が聞く。
「どういう意味だよ。」
涼也が少し腹を立てて言う。
「お前のせいで舞梨奈が狙われたって言ってんだよ!」
恵太が強く言った。
「言いがかりはやめろよ!」
涼也も強く言い返す。
「本当のことだろ!」
恵太がそう言った瞬間、恵太は涼也の胸ぐらを掴み、言い合いと掴み合いが始まった。
お兄ちゃんと穂花が止めに入る。
「おい、やめろ!」
お兄ちゃんが言った。
「2人ともやめて!」
穂花が言う。
「やめろって!」
お兄ちゃんが強く言うと、2人は喧嘩をやめた。
「今、喧嘩したところで何も変わらないだろ。」
お兄ちゃんが説得する。
「そうだよ。それに、恵太言い過ぎだよ。もし、このこと舞梨奈が知ったらきっと悲しむよ?」
穂花が切ない表情で言う。
「ごめん。言い過ぎた。」
恵太が涼也に言った。
「いいや、俺の方こそ。ごめん。」
涼也も恵太に謝る。
