「手術は無事終わりました。一時は危険な状態に陥りましたが、臓器の損傷も少なく、感染症の疑いもありません。今は安定していて早ければ明日の朝には意識が回復すると思います。舞梨奈ちゃん、本当によく頑張りました。」
藤沢先生は少し微笑みながら言うと、4人も笑顔になった。
「「「ありがとうございました。」」」
3人はホッとしながら、頭を下げた。
その後、私は救急救急センターのICUに運ばれた。
翌日。
朝を少し過ぎた頃。
私は点滴とモニターの管をつながれ、両鼻から酸素が入る酸素カニューレを付けられている。
静かな空間に、ピッピッピッと音がする。
ここどこだろう…。
そう感じゆっくり目を開けた。
そこに映るのは白い天井。
ここは病院?かな…?
「舞梨奈ちゃん!」
聞き覚えのある女性の声。
首を少しだけ左に傾ける。
そこには麻衣さんがいた。
「麻衣さん…。」
涙ぐむ麻衣さんの姿に私はようやく今の状態が分かった。
