「涼也。大丈夫?ご飯食べないんて。体調でも悪いの?」
「ううん。全然元気だから。大丈夫。」
涼也はそう答えた。
どこか素っ気ない様子。
いつもの涼也じゃない。
私、何かしたかな…。
そう思ってしまった。
翌日。
大学内でまた涼也とすれ違った。
でも、涼也は私の横を素通りしていった。
私とすれ違ったこと完全に気づいている涼也。
どうして…?
「舞梨奈。涼也と何かあったのか?」
優真が聞く。
「最近、涼也と上手くいってないんだよね…。食欲もないみたいだし。体調でも悪いの?って聞いてみたけど、全然元気だって。」
「それにしても今の完全におかしいだろ。彼女のこと素通りするなんて。お昼ご飯も一緒に食べてないんだろ?もしかして、俺と一緒にいることが原因か?」
「え…。そんなわけないでしょ。だって、何年も付き合ってるんだよ?今更、嫉妬だなんて。」
「何年も付き合ってるからじゃないのかな。」
