「お昼は涼也が作った卵がゆが食べたい。」
「分かったよ。」
涼也は優しい声で言った。
私は涼也をゆっくり抱きしめた。
「舞梨奈?どうしたの?」
涼也は少し驚いてゆっくり抱きしめ返した。
「どうして私だけずっと苦しい思いしなきゃいけないのかな?私なにか悪いことしたのかな?仕事行ったり学校で勉強したり友達と遊んだり人間関係で悩んだり友達と喧嘩したりほとんどの人が普段の何気ない日常を過ごしてる。でも私は最初の事件のあの日からずっとずっと苦しいままだよ。どうしてなの...?」
すると涼也はゆっくり抱きしめるのをやめて、私の手を優しく握り私の目を見た。
「舞梨奈。俺も同じこと思ってる。何も悪いことしてないのにどうして舞梨奈がずっとこんな思いしなきゃいけないの、神様はどうして舞梨奈につらい試練を与え続けるんだろうって。世の中不公平なことだらけだよな。でもね、俺はずっと舞梨奈と一緒に闘ってるよ。もちろん夢希斗くんも。
