「さっき測った時は39.3℃だった。ずっと39℃台を行ったり来たりしてる。なにかを飲むことも食べることもできてない。」
「このままだとまずいね。」
「うん。時々手が震えたり少し泣いたりしてたから、ストレスの方じゃないかな。この数ヶ月舞梨奈一段と苦しんでるもん。」
「ストレス...。そういえば入院してた時もストレスで高熱出てたよな。」
「うん。解熱剤じゃ効かない。ただ熱が下がるのを待つしかないよ。」
「この状態が続くようなら病院に連れて行こう。」
「そうだね。」
「俺代わるから、涼也先にご飯とお風呂済ませてきなよ。」
「ありがとう。でも仕事帰りなのに大丈夫?」
「大丈夫。舞梨奈見てくれてありがとな。」
「当たり前だろ。じゃあ頼むよ。」
「うん。」
お兄ちゃんは私の様子を見に来た。
「舞梨奈。」
息が荒く汗をかいている私を見てお兄ちゃんは心配そうな声で私を呼んだ。
「...お兄ちゃん...。」
