点滴に繋がれ、ベッドで眠る私はゆっくり目を覚ました。


「舞梨奈...?」


涼也がそばにいてくれてる。


心配そうな声。


「涼也。」


「先生呼んでくる。」


数十秒後、水野先生が来た。



「舞梨奈ちゃん。」


「水野先生。」


「どこか痛い所、苦しい所ない?」


「今は大丈夫です。」


「そう、よかった。フラッシュバックしたんだね。」


私がうなずく。


「すごくこわかったんです...。また殺されるんじゃないかって。」


私はうつむきながら言った。


「つらかったね。もう大丈夫だよ。楽にしてね。」



「はい。」



「舞梨奈ちゃん、ここに入院してたときからずっとフラッシュバックに苦しめられてきたでしょ?だから、症状を抑えるためにお薬飲んでみないかな?」


「薬ですか。」


具体的な薬の種類とどんな症状を抑えるのか説明された。



「飲んでみたいです。飲んでこの苦しい症状が和らぐのなら。」