「もう大丈夫です。今まで迷惑かけてしまってすみませんでした。今日からまた働かせてください。」
「迷惑だなんてそんな。じゃあ、今日からまたよろしくね。」
谷岡さんは笑顔で受け入れてくれた。
「よろしくお願いします。」
私も笑顔になった。
働いていると。
誰かの気配がした。
「いらっしゃいませ。」
そう言って振り返ると、有村さんがいた。
「有村さん!」
私は驚いた。
「こんにちは。」
「こんにちは。」
有村さんの挨拶に返す私。
「今日、結婚記念日なんだ。舞梨奈ちゃんに綺麗な花束作ってもらおうと思って。」
「おめでとうございます。任せてください。」
数分後。
「こちらになります。」
そう言って、私が作った花束を渡す。
「うわ〜綺麗。最高の花束だよ。ありがとう。」
「いえ。奥さんと幸せな時間過ごしてください。」
