「良かった。やっぱり舞梨奈は元気じゃなきゃね。」



穂花が笑顔で言う。


私も笑顔になる。



それから穂花とたくさん話した。


そして、消灯前。



「舞梨奈ちゃん、寝る前に熱測っとこうか。」


「うん。」


夕方の検温ではまだ微熱が続いていた。


麻衣さんから受け取った体温計を脇に挟む。


「今日は体調どうだった?」


「大丈夫だったよ。友達ともたくさん話したし。」


「そっか。私には今日は微熱がないくらい舞梨奈ちゃんが元気に見えた。他の先生たちも、舞梨奈ちゃんの回復ぶりに安心してたよ。」


麻衣さんが笑顔で言った。


「ほんと!?嬉しいな。」


すると、体温計が鳴った。


取り出して見てみると、36.3℃。


「麻衣さん!」



そう言って、麻衣さんに体温計を渡した。



「36.3℃!平熱だ。ほんと良かったね舞梨奈ちゃん。」

麻衣さんが喜んだ。