オレンジライト〜明るい日々へ〜




「了解です。」


上重先生が返事した。



「引き続き、今まで通りの対処療法を頼む。」


「「「「はい。」」」」


スタッフステーションのみんなが言った。



そして、翌朝。


なんとなく目が覚めた。



体の重だるさ、熱っぽさ、息苦しさは昨日までとは違う。



少しずつ良くなって来たんだ。



なんとなく窓の外を見ると、明るい日差しがさしこんでいる。



窓のそばの緑色の葉っぱには雫がゆっくりとたれている。


綺麗だな。


すると、足音がした。


振り向くと、麻衣さん。


「舞梨奈ちゃん!」


麻衣さんが私の回復に驚いていた。




「体の調子はどう?」



「体の重だるさも熱っぽさも息苦しさも昨日までとは違うよ。」



「そっかー。良かったね。」



体温を測っている時。




「ねえ、麻衣さん、昨日雨降ったの?」



「うん。明け方まで結構降ってたよ。」