瑠希さんが俺の胸倉を掴むのをやめた。

「そうか……、お前は 美嘉と結婚までする気なのか⁇」

「当たり前じゃないですか。
俺がここまで愛した女は、美嘉しかいないので。」

「じゃあ、ここで 美嘉が今までお前にされて傷ついてきた分だけ お前を傷つける。」

……マジか。
でも、仕方ないよな。

「分かりました。」

俺は自分がどうなっても、どうされても 仕方ないと思った。

それが今まで美嘉にしてきた分の痛みなら 仕方ないだろ⁇

「琴野、北見。」

「「へーい。」」

部屋ん中に入ってきたのは、麗夜と流星。

よりによって、強い2人か……。

「2人で月波のこと フルボッコにしていいぞ。」

顔を見合わせる、麗夜と流星。

歯ぁ、食いしばっといた方がいいか。
こいつら、手加減……ってものを知らねーからな。

「んじゃ、遠慮なく。」

「やらせてもらうな。」

麗夜と流星がそう言って、こっちに向かってきた。

俺は立ち上がった。