「うるさいわ。」

少し赤くなる拓也をみて.樹里は驚いた。
「へぇ…お前って意外に純粋なのな。女の後おっかけまわしてそうなのに。」

「ひっどい言い方やなぁ。確かに女の子は好きやけど.好きんなったら一途やで??」

「信じらんねー」

ケラケラ愉快に笑う樹里。
そんな樹里を半ば呆れ気味で見ている拓也。

そんな光景を店の外から輝はたまたま見ていた。

胸が少し痛んだ。

その時

やっぱり樹里が好きなんだと輝は確信した。