幸太がいじめのことを全部話してくれた次の日、幸太は何も無かったかのように学校へ行った

幸太なら大丈夫
幸太なら大丈夫

私はそう過信していたのだ

10時頃
電話がかかってきた
幸太が自殺をした
意識不明の重体なのだと

一目散に指定された病院へ向かった

ドラマで見たことのあるようなシチュエーション
手術室の前で手術中のランプを見つめる
まさか、自分がこの立場に立たされるなんて思ってもいなかった


幸太は、発見当時はかろうじて息があったらしいが
その息が続く事は無かった

手術室の中から出てきた人は私に静かに幸太の死を告げた