『亜璃子さんからの忠告。』
正直、なんで母の忠告なんだ?
だから、聞いてみた
「なんで?忠告されるようなことはしてないわ。しかも、何回も言ったでしょ?母は死んだって…」
棗が何か呟いた。
『【思い出しなさい。そして、覚悟しなさい。】だってさ。』
「どうして、母の言った事を伝えに来るの?どうして、母と会話できるの?私は5ヶ月後には死ぬんでしょ?」
『そうだ。俺の世界ではそう言っている。でも、俺には亜璃子さんとの約束があるから…』
悲しそうな顔をして言う棗は何かと戦っているのだろう。
私は何も言えなくなった。