でも、所長をごまかすことは出来ない。 亜璃子さんの時、俺は処分を受けた。 亜璃子さんを死なす事が出来なかったから…。 その時、所長と、もう二度と自然の摂理を破らないと言う約束もした。 亜璃子さんから学んだ、人を思いやる気持ちと摂理を守る気持ち。 間に挟まって抜けることが出来ない。 俺の中途半端な考えが、歪みを生んでいくなんて思いもしなかった。