その時に、初めて母の家系について聞いた。


『ママの家系はね、女の子がいない家系なの。ほとんどが男の子。』


「何でなの?」



『それはね、なぜか、女の子は15歳ぐらいで死んじゃうからなのよ。』


「ママは死んでないよ。」



『そう。私は教えてもらったの。』


母は、なにか思い出しそうな顔で続けた。