私はなんだかショックだった。 なぜか涙が出てくる。 余命が半年であること。 そんなこと、嘘だと思っていたい。 だから、ただ涙を流すしかなかった。 涙を流せば流すほど心が軽くなっていく。 後半年しか生きられないのなら… 残りの人生を生きてやろうと。 そう思った。 だから、私の意思で 変わりたいし、変わることができる。 そう思った。 意志が固まり、時計を見る。 8時。 今日も講義がある。 いつも通り、30分程前に講義室に入った。 座った途端、何かに吸い込まれるような気がした…。