急に口調が変わったせいか、戸惑いながら、『亜理紗』は精一杯の嫌味を込めて答えた。


『彼方亜理紗です。あなたはなぜ、私の家へ来られたのでしょう?用がございませんなら、お帰りください。』



カチンときた俺は、言い返した。


「何の用事かは、言えませんが、明日の朝まで、一晩泊めていただけないでしょうか?」