徐々に、棗の姿が薄くなる。 「ホントに消えるんだ。もうサヨナラね。もう会えないね。」 寂しそうな顔で言っていたのだろう。 棗は言った。 『亜理紗、また会おう。きっと会おう。』 そう言って棗は消えていった。 緩やかに微笑みながら…