真夜中の訪問者




所長に向かってキツい口調で言った。



すると、所長はうなだれた。



肩をガクッと落ち込ませて、言った。



『彼方亜理紗、負けたよ。私は考え違いをしていたみたいだなぁ。』




そう言うと、持っていた斧を自分に振りかざした。



そして静かに言った。




『君のような人に、この姿で会えたことに感謝しよう。

そして、亜璃子殿を死なせてしまって申し訳無かった。

また、違う世界で逢えることを楽しみにしてるぞ。』




そう言うと所長は消えた。