真夜中の訪問者





一人じゃ何もできないちっぽけな人間だって…





それを見越したように、棗は言った。




『じゃぁ、たくさんの人がいて、その人たちに愛される生き方をするために、契約しないか?俺と。』




「でも…。私はいつも迷惑をかけて…。」





すると棗は、思いつめたように言った。