真夜中の訪問者




黙り込んで何も言わない俺に向かって言いやがった。



『嘘!棗、拗ねた?やっぱり幾つになっても弟は可愛いわぁ~。やっぱり…』



「可愛いっていうな!」




姉がなにか言う前に言葉を被せた。



『霞、水城さん来たわよ!』



『はーい。すぐに行くわ。』




姉は、俺の方を見て言った。