奏は続けた。


『所長が相楽の【時空を操る】力に興味があるのはその理由が一番大きいんやで。』


「どうして、その力にこだわるんだ。」


まだわからなかった俺に対し、呆れたように言った。


『逆恨みやん。その気持ちに、邪念が入ってるんや。』


「邪念って…。」