「奏、でも、所長の執着心は異常だ。」 『所長、その件、俺から棗に話してもよろしいですか?』 『奏、差し障りなくだったらな…。』 そう言いながら、所長は去っていった。 その後ろ姿は何かを背負っているように見えた。