『棗』は電話相手に向かっていっていた。 『所長、あんまりですよ。あの経歴書の写真は偽造でしょう?』 【…】 『そうなんですか。偽装じゃない。どうして…』 【…】 『納得。じゃぁ、〔彼方亜理紗〕は〔彼方亜理紗〕ですね。』 【…】 『では、分かりました。楽しく料理しますね。』 【…】 『分かってますよ。では。』