『私の娘はまだ、6歳なんです。だから、今のように歪んだ世界で生活させたくない。』



『…』





『私はあなたたちのいる世界だけしか見ていない。でも、亜理紗は行き来している。』



『…』





『わかりました。この虚像の世界に亜理紗を留めましょう。そう、あなたのいる世界に…、所長。』